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ウンディーネの泉
第1章 屋内プール
 もう一度プールに入るか、ここで解散か。
 俺としてはもう少し、否、もっとミユちゃんと遊んでいたのだが無理強いは出来ない。
 「ミユお腹すいた。」
 全く予想もしていなかった返事に思考が止まる。
 「ご飯食べに行こうか。」
 何も考えずに言葉が溢れ出る。
 「うん!」
 無邪気な返事と共にミユちゃんは立ち上がり
 「着替えてくるね!」
 と走り出す。
 え?
 なに?
 俺、今、ミユちゃんとご飯食べる約束した?
 やったね!
 ラッキー!
 金はコンビニのATM で下ろすだろ。
 何食べに行こうかな?焼き肉?ステーキ?ラーメン?パスタ?
 ミユちゃんは何が好きかな?
 嗚呼!そんなことより着替えだ着替え! 
 シャワーもそこそに大急ぎで着替えてプールの出口に向かう。
 「カズ兄ちゃん!」
 右手を振って合図してきたのは膝丈のサマードレスに身を包んだミユちゃんだった。
 手に持った学校指定の赤色の水着バックと水色のサマードレス、足元は白いスニーカー。プールでは水泳帽に隠れていて判らなかったが長い黒髪を少し高めの位置でポニーテールにしている。
 うぅ!
 天使だ!
 天使が居る!
 「お待たせ。」
 小走りで駆け寄り遅参を詫びるとミユちゃんはブンブンと頭をふる。
 丁寧に拭き取ってなかったのかポニーテールの先から水滴が飛ぶ。
 俺を待たせるのが嫌だったのか余程お腹が減っていたのか。
 前者なら嬉しいがまあ、十中八九後者だろうな。
 「何食べようか?好きなもの何でもいいよ。」
 大見得きったはいいが高級フランス料理フルコースとか満漢全席なんて言われたらどうしよう。
 「あのね、ピザがいい。」
 「ピザ?・・・この辺にイタリアンの店あったかな?」
 外食といえばラーメンか牛丼、定食屋の俺にはイタリア料理屋さんの知識がない。スマホで調べるか。
 「違うの。ドレミピザが食べたいの。」
 「ドレミピザ?」
 五線譜がロゴマークの全国チェーン展開しているデリバリーピザの最大手だ。
 あれ?デリバリーって事は出前って事でお店で食べるんじゃなくて家に配達してもらうわけで。
 まさかミユちゃん家に押し掛ける訳にもいかないだろうから。
 つまり。
 「俺ん家でピザパーティーする?」
 恐る恐るの問い掛けにミユちゃんは大きくコクンと頷く。
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