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熱帯夜に溺れる
第5章 沈殿する夏、静止する冬
 昂ぶる情欲にブレーキをかけて自制しなければ、乱暴に抱いて壊してしまいそうだ。

 あの熱帯夜の情事のように、ぐちゃぐちゃに交ざりあってひとつになりたい。脱ぎ散らかしたふたり分の衣服がベッドの下に散らばって、最後に莉子が恥じた毛玉付きのパンツが服の山の頂上に着地した。

 莉子の内部に己の一部を挿入する時、彼は無性に莉子を孕《はら》ませたくなる。
 莉子が妊娠すれば、彼女は自分のもとを去らないのでは……そんな考えに陥る自身の心が怖かった。

 幻滅されるなら古くなった毛玉付きのパンツを愛用する莉子ではなく、こんなどろどろとした、醜い男の欲望を抱く自分の方だろう。

 貪りつくように掻き抱いても莉子は受け入れてくれる。本当は甘やかさなければならない側は年上の純なのに、莉子は純を甘やかしてくれる。

 仰向けに寝そべる純の上で莉子は淫らに両脚をM字に開いて腰を上下に揺らし始めた。M字開脚の騎乗位は下にいる純からはふたりの結合部が丸見えになる。
 蜜壺からペニスが抜き差しされるたびに結合部はヌチャヌチャと卑猥な水音を奏でていた。

 今日、井上達の話題の的だった莉子のEカップバストが純の視界を埋め尽くす。井上が「莉子ちゃんのおっぱい揉みしだきたい」「顔を埋めて乳首にむしゃぶりつきたい」と叶わぬ願望を口にした莉子の胸は今は純の手の中で自由自在に形を変えている。

 井上がむしゃぶりつきたいと本音を漏らした紅色の乳首を指先で摘んでやると莉子は「アッ、アァンッ」と気持ち良さげに喘いだ。

 莉子が乳首の刺激に弱いことも、パンパンに張った胸が揉むと柔らかいことも、陰毛がほとんどなく膣やクリトリスが剥き出しなことも、純を誘惑する陰部の匂いも愛液の味も、ペニスを挿入した膣内の熱さも、快感に酔った甘い声も頬を染めた法悦の表情も、純はすべて知っている。

 書店の男達が抱きたがった莉子の身体は純の掌中にある。濡れた蜜壺を見せつけるように脚を開いて腰を振って喘いで、莉子はこんなに淫らな姿を純に晒している。
 柔らかな胸の感触を楽しむと共に、ざまあみろと井上達への優越感に純は浸った。

「ァッ、ァンッ! ハァァン、ァンッ、アア……」

 息も絶え絶えに後ろに両手をついた莉子が上体を仰け反らせると腰の動きも加速度を増し、莉子と純を快楽の渦に引きずり込んだ。
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