この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
熱帯夜に溺れる
第6章 泳げない魚たち
 紫煙を吐き出した純の腕に手を絡ませすり寄った。彼は甘える莉子の額にキスを落とし、直後に莉子の唇に彼の唇が到着する。

「チュ、チュゥ……ぁ、んっ、チュ、チュ……」

 テーブルに置かれた安物の白い灰皿に捨てられた1本の吸殻。〈大人〉を体現する苦い煙草味のキスの雨が莉子に降り注いだ。

「……ッアァッ!」

 耳を舐められると電流が走ったように身体がピクッと震えた。名前を優しく囁かれながら服を脱がされ、首筋や鎖骨を這った純の舌が胸元に到達した。肩紐が外れたブラジャーがソファーの下に落ちてゆく。

 裸同然の莉子を抱き上げた純はベッドまで丁寧に彼女を運んだ。
 優しくベッドに下ろされて、服を脱ぎ捨てた純が莉子の身体に馬乗りになる。

 また首筋から鎖骨へ、そして胸元を揉まれて乳首を吸われて舐められて……先ほどの続きを堪能した彼は莉子の足元に移動した。
 寒さで冷えた莉子の爪先に純は口づけを落とした。

「足、冷たいね」
「冷え性なの」
「うん。足先だけが冷えてる」

 純は莉子の足の指を躊躇なく口内に含んだ。突然の奇行に驚く莉子を一瞥して純はほくそ笑んでいる。

「シャワー浴びてないよ」
「今さらそんなこと言う?」
「だって……匂い気にならないの?」
「莉子の匂いなら気にならない。むしろ嗅いでると落ち着く」
「……変態おじさん」

 ボソッと呟いた精一杯の抗議はもちろん彼に聞こえていて、純は肩を震わせて笑った。

「変態おじさんも誰にでもこんなことはしないよ」
「誰にでもしていたら怒る!」
「莉子にだけ。莉子にはなんでもしてあげたくなる。冷えた足先はこうして暖めてやりたくなるんだよ」

 純は莉子の足の指を1本ずつ口に含んでわざといやらしい音を立てて舐め始めた。チュパ……チュゥ、チュパ……、親指から小指まで、両足の指をすべて卑猥な音を立ててしゃぶられて、さらに彼の舌は足の裏へ。

「いやぁっ……ンっ」

 普段は舐められない足裏の愛撫がくすぐったいのに、とてもいやらしい気分になる。そこから膝、ふくらはぎに太ももまで彼は順番に舌と唇を這わせた。

 そして両脚を開かされて太ももからショーツの際ギリギリのラインを舐められる。強く吸われた部分には、独占欲の証の赤い薔薇が舞い散った。
/146ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ