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熱帯夜に溺れる
第1章 梅雨と乙女心
 同じ書店の名前が入るエプロンをつけて同じ仕事をしていても肩書きは正社員、契約社員、パート、アルバイト……と、しっかり序列がある。
 この書店の正社員雇用は大学卒業者のみだと、地元では当たり前に知れている。

 高校生のアルバイト採用もない。だからバイトも高卒以上、今年ハタチになる莉子よりも年下のアルバイトは文具売り場にはいなかった。

 本店で働いていると本店の話、他店の話、いろんな情報が耳に入ってくる。
 正社員と契約社員の派閥の噂を耳にしては自分も来年には社会人にならないといけないなんてことはまだ考えず、社会は大変だなと年齢も肩書きも一番下の彼女は社会のヒエラルキーをのんびり傍観するだけ。

 閉店後のレジ締めと売り上げ金を5階の事務所に持っていくまでの時間が莉子は好きだった。
 3階文具売り場は3か所にレジと作業スペースがある。

 ひとつめは雑貨レジ。
 雑貨コーナーの隣にある小規模なレジ。客層は小、中学生、若年層の女の子が多く、プレゼントのラッピング注文が多いのはこのレジだ。
 店員にはラッピングにおける器用さが求められるため、折り紙が得意な人間がこのレジに採用されやすい。おのずと女性店員が多め。

 ふたつめは中央レジ。
 ここは店の中央に位置する。レジの隣は筆記具やノート売り場のスペース。
 唯一、レジがふたつあり、会計に訪れた客が最も多く利用する。客層は小学生から年配の方まで幅広い。サラリーマン、OL率も高い。
 莉子の担当はこの中央レジだ。

 最後は店の最奥に位置する芸術系のレジ。店員の間では3レジと呼ばれている。
 画材売り場に近い3レジは基本的に画材を購入する客しか利用しない。このレジでボールペンやノートの会計をする客は滅多に見かけない。

 暇そうに見えて画材や芸術の知識がないと客の対応ができず、その手の知識がある人間しか入れない特殊なレジであり、3レジ担当には必然的に美大生やイラストの専門学校生のアルバイトが集まる。

 そしてレジ締め後は雑貨レジ担当と3レジ担当の店員も皆が中央レジに集まり、店内の掃除やすべてのレジの売り上げ金をひとつにまとめる。
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