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熱帯夜に溺れる
第4章 酔芙蓉の吐息

フラワーパークを満喫した莉子達は空が茜色に染まる頃に今宵の宿泊先に到着した。ふたりが泊まる宿は、この地方の宿泊宿ランキングで上位に位置する人気の老舗旅館だ。
案内された部屋は室内露天風呂付き和洋室、寝室部分には最初から布団が2組敷かれており、部屋に着いて早々に莉子と純はそれぞれの布団に寝転がった。
「わぁーい。お布団久々っ」
「敷き布団もたまにはいいもんだなぁ」
布団に大の字になるふたりは畳の香りを吸い込んだ。
「大丈夫? 昨日は仕事だったし、レンタカーの運転もして疲れてない?」
「少しね。でも平気だよ」
この旅行は土曜の純の勤務終わりから始まっている。土曜に休みを貰った莉子でさえ、少々遊び疲れているのだ。
純は8時間勤務の仕事をこなしただけでなく、慣れない土地で車の運転もしている。彼の疲労は莉子以上だろう。
「肩と背中凝ってない? マッサージしてあげようか?」
「じゃあお願いしようかな」
布団にうつ伏せになる純の腰の上に莉子は跨った。ほどよく筋肉のついた彼の広い背中を適度な力加減で揉みほぐす。
背中をほぐした後は肩を軽く叩いたり、押して揉んでを繰り返した。
「お客様、岩が入ってるみたいに身体がカッチカチですよー」
「あー……気持ちいい。莉子はマッサージ上手いな」
「ふふっ。上手いのはマッサージだけなの?」
悪戯な笑顔で純の身体に覆い被さった彼女は、うつ伏せた彼の無防備な耳たぶにキスを落とした。途端に、純が顔を上げる。
「ちょ、莉子、待って。それは反則」
「ダメなの? いちゃいちゃしたいのに」
布団の上でもみ合うふたりはぐるりと場所を入れ替わる。今は莉子が下に、純が上の体勢になり、莉子のスカートは彼を誘うように裾が乱れてめくれていた。
「俺だっていちゃいちゃしたいよ。けど夕飯の前だしさ。夕飯の時間、18時にしただろ? あと1時間もないよ。仲居さんが来ちゃうだろ」
「んー……、1時間以内じゃ、終わらないよねぇ」
含みを込めた言葉を放って笑う莉子に純は仕方がないなと苦笑して、莉子のスカートの中に片手を忍ばせた。
「純さんっ?」
「さっきのイタズラのお返し」
清楚な白のフレアスカートが太ももの付け根までめくれ上がる。「あっ」と莉子が抵抗の声を上げた刹那、こじ開けた両脚の狭間に純は顔を滑り込ませた。
案内された部屋は室内露天風呂付き和洋室、寝室部分には最初から布団が2組敷かれており、部屋に着いて早々に莉子と純はそれぞれの布団に寝転がった。
「わぁーい。お布団久々っ」
「敷き布団もたまにはいいもんだなぁ」
布団に大の字になるふたりは畳の香りを吸い込んだ。
「大丈夫? 昨日は仕事だったし、レンタカーの運転もして疲れてない?」
「少しね。でも平気だよ」
この旅行は土曜の純の勤務終わりから始まっている。土曜に休みを貰った莉子でさえ、少々遊び疲れているのだ。
純は8時間勤務の仕事をこなしただけでなく、慣れない土地で車の運転もしている。彼の疲労は莉子以上だろう。
「肩と背中凝ってない? マッサージしてあげようか?」
「じゃあお願いしようかな」
布団にうつ伏せになる純の腰の上に莉子は跨った。ほどよく筋肉のついた彼の広い背中を適度な力加減で揉みほぐす。
背中をほぐした後は肩を軽く叩いたり、押して揉んでを繰り返した。
「お客様、岩が入ってるみたいに身体がカッチカチですよー」
「あー……気持ちいい。莉子はマッサージ上手いな」
「ふふっ。上手いのはマッサージだけなの?」
悪戯な笑顔で純の身体に覆い被さった彼女は、うつ伏せた彼の無防備な耳たぶにキスを落とした。途端に、純が顔を上げる。
「ちょ、莉子、待って。それは反則」
「ダメなの? いちゃいちゃしたいのに」
布団の上でもみ合うふたりはぐるりと場所を入れ替わる。今は莉子が下に、純が上の体勢になり、莉子のスカートは彼を誘うように裾が乱れてめくれていた。
「俺だっていちゃいちゃしたいよ。けど夕飯の前だしさ。夕飯の時間、18時にしただろ? あと1時間もないよ。仲居さんが来ちゃうだろ」
「んー……、1時間以内じゃ、終わらないよねぇ」
含みを込めた言葉を放って笑う莉子に純は仕方がないなと苦笑して、莉子のスカートの中に片手を忍ばせた。
「純さんっ?」
「さっきのイタズラのお返し」
清楚な白のフレアスカートが太ももの付け根までめくれ上がる。「あっ」と莉子が抵抗の声を上げた刹那、こじ開けた両脚の狭間に純は顔を滑り込ませた。

