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熱帯夜に溺れる
第4章 酔芙蓉の吐息
 身体の奥底に宿った快感の芽が早く花開きたいと騒いでいる。純の唇と指で前と後ろから執拗に蜜壺を攻められた莉子は乱れた浴衣に袖を通したままで布団の上を動けずにいた。

 荒い呼吸を整えている間に部屋の照明が落とされた。暗がりの寝室に灯るのは間接照明の淡色の光のみ。
 ゆらりと揺れた影が莉子の上に重なった。見慣れた純の顔が優しく近付いてくる。

「純さん、お願いがあるの」
「何?」
「アレで私を目隠しして?」

 莉子が指さした物はたった今、純がほどいた莉子の浴衣の腰紐だ。彼は苦笑して畳に放られた腰紐を持ち上げた。

「そんなエッチなこと、どこで覚えてきた?」
「んー、エッチなケータイ小説」
「そんなもの読むなんて悪い子だなぁ」

 莉子の腰紐を傍らに添えた純は自らの腰紐に手をかけた。純の浴衣を形作っていた腰紐がほどかれて腰を抜けると、彼は浴衣を大胆に脱ぎ捨てた。
 淡色の光に照らされた純のペニスは雄々しくそそり勃っていて、あの大きくて固くて熱いペニスを早くここに迎え入れたくてたまらなくなった。

「じゃあこっちの紐で手を縛ろうか」
「純さん、物すごぉくエッチな悪い人の顔してる」
「言っておくけど莉子が煽ったんだからな? 縛るから両手出して」

 布団に仰向けに寝そべる莉子の両手首は純の腰紐で縛られ、頭の上に固定された。かろうじて莉子の素肌の一部を隠していた浴衣が両腕を上げたことでめくれ上がり、見え隠れする脇の下を純がペロリとひと舐めする。

「ひゃっ! もぉ、純さんったら……」
「こうすると、脇の下がら空きになるね。エッチな眺め」

 彼はもうひとつの腰紐を莉子の目元に当て、頭の後ろまで一周させて縛った。

「痛くない?」
「大丈夫。でも……ドキドキする」

 両手と両目の自由を封じられた彼女には純が今どこにいるか、次に何をしようとしているのか見当もつかない。

「俺もドキドキしてる。莉子がどんな風に感じてくれるのか……楽しみだよ」

 意外に近くに聞こえた声と耳元に感じる熱い吐息にビクッと肩が震えた。吐息は耳朶をかすめ、首筋を這うのは純の柔らかな舌。

「ンンッ……アッ」

 大きな手のひらが胸を覆って、クニクニと乳首を弄《もてあそ》ばれる。
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