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妹をこんなにしたのは僕のせい?
第2章 混乱
はっきり言って気乗りする話ではないけど、しおりのカレシだかセフレだかが折り入って会いたいというなら仕方がない。
日曜日の午後。しおりを連れて約束の喫茶店に出向いた。

「お忙しいところ、お時間頂けてありがとうございます。
しおりちゃんはお兄さんの事が大好きなようで、いつもお兄さんのお話を伺っています」

たしかに、三十歳も過ぎていれば大人として男として落ち着きのある風格は感じられる。
ただ、何かひっかかる。何だろうな?この男のいやらしさというものは。
僕は最初、妹を盗られた嫉妬心からこの人を否定しているのだろうかと思ったのだが、何というのか上から目線なのだ。
そりゃあ、三十も過ぎていれば二十歳そこそこの若造に頭を下げにくいものだろう。
それにしては言葉の節々が子供を騙すように薄っぺらくて内容が伺えないのだ。
そんな事を思っていると、今日ここに来た事を後悔してだんだんと苛立ちを覚えてきた。

「妹が選んだ人を反対とか賛成とか、そんな感情はありません。
ただ、僕が個人的に思うには◯◯さんは三十いくつになられるとか申されましたね?それで女子高生相手にどれほど愛してるとか、家族に会いたいとかって話の意図が僕には今一つ分かり兼ねないのですよ。つまり、分別はどこにあるのですか?」

僕は決して気難しい人間ではないと思う。
大人に食ってかかるような生意気な人間ではないと思う。
ただ、この男の稚拙さと苛立たしさから思わず問い詰めてしまった。

「その分別についてですが、僕はいずれ妻と別れて正式にしおりちゃんとお付き合いして行きたいと考えてます。
いえ、しおりちゃんはこれから進学される。僕は待てます。卒業するまで待っていたいと思います。
いえ、僕の方にもそれぐらいの準備期間は必要でしょう」

「それがあなたの分別ですか?」

「はい、そうです。それぐらいの覚悟はあるという事だけを今日はお伝えしたかったわけです」

急に空気が冷えてきた。しおりはどんな表情でこの会話を見守ってるか。混乱したり動揺を隠せないかといえば、そうでもない。
どちらかといえば「興味ないわ」みたいな表情でポカンと二人を眺めている。

「だって。お前はどう思うんだ?」

「ちょっと待って、私べつに◯◯クンと付き合ってないわよ!セックスはしてるけど・・・」

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