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僕が大きな女の子を好きになった理由
第11章 待ち合わせ2-2
彼女の父の任期切れを待たず、由美は大学入試を節目にして帰国した。
空港に迎えてくれる筈の僕を待ちながら、待ち合わせ場所の大きな時計を眺めていた。
そろそろ来るはずと、あたりを眺めている由美。
僕が近づいていくのに、まだ気づかない。
「由美っ・・・」
僕が叫んだ。
「ええっ・・・・?」
唖然とする由美に向かって、僕は近づいていった。
「由美っ・・・」
叫びながら、由美をギュッとした。
大人びた由美。
甘い香りが鼻をくすぐる。
「き、清志・・・・」
彼女は、ためらいがちに抱きしめ返していた。
「由美と別れてから、急に背が伸びたんだ・・・」
照れくさそうに言う、僕の言葉に大きく目を開いている。
「じゃあ、何で、手紙に書かなかったの・・・?」
「驚かせたかったんだよ・・・・。」
「俺、ずっと背が低いの、悩んでた・・・」
僕の言葉が終わらぬうちに、由美が唇を重ねてきた。
国際空港だと、こんな派手なパフォーマンスも許されるよね?
僕もギュッとしながら、熱い息を送った。
僕の好きな大きな女の子は
大好きな、大きな女の子のまま、帰ってきてくれた。
3年間の寂しさが。
今、スッと消えていくのが分かった。
空港に迎えてくれる筈の僕を待ちながら、待ち合わせ場所の大きな時計を眺めていた。
そろそろ来るはずと、あたりを眺めている由美。
僕が近づいていくのに、まだ気づかない。
「由美っ・・・」
僕が叫んだ。
「ええっ・・・・?」
唖然とする由美に向かって、僕は近づいていった。
「由美っ・・・」
叫びながら、由美をギュッとした。
大人びた由美。
甘い香りが鼻をくすぐる。
「き、清志・・・・」
彼女は、ためらいがちに抱きしめ返していた。
「由美と別れてから、急に背が伸びたんだ・・・」
照れくさそうに言う、僕の言葉に大きく目を開いている。
「じゃあ、何で、手紙に書かなかったの・・・?」
「驚かせたかったんだよ・・・・。」
「俺、ずっと背が低いの、悩んでた・・・」
僕の言葉が終わらぬうちに、由美が唇を重ねてきた。
国際空港だと、こんな派手なパフォーマンスも許されるよね?
僕もギュッとしながら、熱い息を送った。
僕の好きな大きな女の子は
大好きな、大きな女の子のまま、帰ってきてくれた。
3年間の寂しさが。
今、スッと消えていくのが分かった。