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not erotic love stories
第124章 告白:赤石君が園田さんに恋した理由
だから。
僕は何の作戦ももたずに。
直球で想いをぶつけた。
それが、デッドボールになっても。
仕方ないと。
割り切ったわけではないけれど。
僕は、一歩、踏み出したんだ。
ガリ版刷りのプリントのど真ん中に。
シャーペンのHBで。
大きな字を書いたんだ。
「好きです!」
園田さんの顔が上がり、僕を見つめた。
その潤んだ瞳が、凄く綺麗だと僕は思った。
十五歳の秋。
僕は初めて、告白した。