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not erotic love stories
第136章 掲示板:初めてのバレンタインチョコ
駅伝のメンバーのラインアップで、僕は第一走をまかされた。
陸上の経験が無い僕のことを案じて監督が決めたのかもしれない。

よくは分からなかったけど、普段から体育会系のクラブでしごかれていたので、ひたすら走っていたら何時の間にかトップ争いをしていた。
横に並んで荒い息を吐く坊主頭の奴が普段、バスケットの試合で地区大会の決勝戦で見慣れた顔だったのは意外というか、納得がいくものだった。

「はぁっ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・。」
限界に近い走りは、僕の息を吐くリズムを徐々に壊していった。

「ひぃっ・・・・はひぃっ・・・くぅっ・・・・ひいっ・・・。」
文字だけ見ると、まるで安物の官能小説のように、僕は身もだえながら最後の数百メートルを全力疾走していた。

年老いた今の僕が思い返す度に、よくもあれだけ走れたものだと、感心するほどのものだった。

大げさでもなんでもなく、心臓は破裂しそうで吸い込む息の中にヘモグロミン等、存在するわけがないと思うほど、激しく出し入れする呼吸は正直、薄すぎて何の助けにはなりはしないと思ったほどだ。



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