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not erotic love stories
第140章 手紙の続きは:初めてのバレンタインチョコ
僕の初めてのラブレター。
僕の初めてのバレンタインの思い出。
それは、あまりにも無残な形で終わったのだった。
怯える小林に、僕は何もしなかった。
胸倉をつかみながら、握りしめた拳は震えていたけれど。
14歳の男子中学生は、単に初めてのラブレターの続きが読めなかったことが悔しかっただけなのかもしれなかった。
教室の隅で寂しそうに肩をすぼめる少女の姿に、気づきもしないで。