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僕と彼女の週末
第18章 0:20 後始末
大きく二分するかのように色が分かれていたソファは、乾き始めて色が近くなってきていた。

顔を押し付けてもう一度匂いを嗅ぐ。

湿り気くらいしか感じられず、心の底からがっかりしてしまった。

これまで全裸だったけれど、ひとまずTシャツを被ってパンツだけ履いた。


タオルを洗濯機に入れて、そのまま乾燥まで終わらせるコースでスタートする。

千夏ちゃんのものは、丁寧にたたんでテーブルの上に置いた。もちろんその前に一通り匂いを嗅いだけど、それには痕跡を残していないから大丈夫だ。


ついでに明日の朝のご飯だけセットしておこう。
お米を計ってたその瞬間、カタン!と音が聞こえた。
千夏ちゃんが寝てる部屋からだ。

慌てて見に行くと、僕のスマホが床に落ちていた。仄明るいロック画面が上を向いている。
まさか千夏ちゃんが起きて…

急に、見られてはいけないものを持つ身になった僕は、背中がゾクゾクするほど動揺した。
祭りみたいな大きな太鼓が、胸の中で大きな音を立ててる。


お互いの頭文字をパスコードにしてる僕ら。
だからといって勝手に相手のスマホを見るなんてことは、これまで一度もしたことはない。

秘密を隠すためには、一時的にでもパスコードを変えておいた方が…
きっと変えたって千夏ちゃんは気づかないよ…
後で落ち着いて、画像を別の場所に保存すれば…

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