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月あかりの夜
第6章 痴漢
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皆で、顔を見合わせたが、
「これです、ちゃんと映ってますよ。ほら」と独りが画面を見せた。
それを、じっと覗いていた彼女は、
「わたしが、言うと嘘と思われるけどね。あんたたちのためにいってあげるわね」
と写メを拡大してよく見るように促して、
「ほら、映っている腕には時計をしてないでしょ。ほらね」と言った途端に左手を掴まれて上着ごと捲られた。
むろんごく普通に安物の時計をしていた。
「人違いよね。たぶんこの人を囮にやったのよ。別のがね」
駅員も「え、そうなの」と言って写メをみて確認した。
「はあー、人違いなの。この人が横にいたのよ、私の」と被害女子が言った。
女子学生が別に集まって相談を始めた。
「これです、ちゃんと映ってますよ。ほら」と独りが画面を見せた。
それを、じっと覗いていた彼女は、
「わたしが、言うと嘘と思われるけどね。あんたたちのためにいってあげるわね」
と写メを拡大してよく見るように促して、
「ほら、映っている腕には時計をしてないでしょ。ほらね」と言った途端に左手を掴まれて上着ごと捲られた。
むろんごく普通に安物の時計をしていた。
「人違いよね。たぶんこの人を囮にやったのよ。別のがね」
駅員も「え、そうなの」と言って写メをみて確認した。
「はあー、人違いなの。この人が横にいたのよ、私の」と被害女子が言った。
女子学生が別に集まって相談を始めた。
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