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月あかりの夜
第1章 月を見上げる
「気が散ってるわよ」と引っ張られたので、妻が喜ぶ背中の愛撫に戻った。が、何か違和感があった。

 そう、見られているような感じである。が、気のせいと妻を四つん這いにリードして先ずはバックから攻撃をスタートした。

 僅かな月あかりに薄い影がさしてそれが揺れ動く。
 
 喜びの声を揚げて妻がよがる。
 
 よがる声と腰の動きが連動してくると辺りにはあの時の匂いも溢れくる。

 バックに満足するとお決まりの騎乗位になって、心ゆくまで腰を振る。

 丈夫な腰である。

 ヒップの盛り上がった肉がもこもこと形を変えて動く。

 寝っころがっているので月あかりの中で頑張る妻に合わせて時々下から突き上げてサービスをすると奇声を挙げて、ローハイ、ローハイ、ローハイドと腰を振る。

 突きながら2階屋の窓をみると真っ暗の中にかすかに蠢くものが月光に当てられ見えるではないか。

 おやおや、いとなみを見学されているらしい。
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