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雨の降る夜は傍にいて…
第4章 台風12号MUIFA(ムイファ)
 4  彩ちゃん劇場 ③

「はぁん、んん…」

 わたしはそんな舌先と指先の愛撫に感じてしまい、身悶えをしてしまうのだ…

 どちらかというと、専務の愛撫は、その彼の見た目同様、優しくて、丁寧なタッチであった。
 ただ、なんとなくなのだがさほどテクニシャンな感じではなかったのだ。

 意外と遊んではいないのかもね…

 それはわたしの最も得意なパターンであった。
 遊んでいそうな感じではあるが、実は意外とそうでもない…そんな男。

 それは、実は、わたしの経験からすると、意外に小心で、純情であり、とても簡単に操り易いのであった。
 
 つまりはコントロールし易いのだ…

 だが、そんな男でも、そしてある程度の年齢の男にはプライドがあるのだ。
 それにそんな男ほどプライドが意外に高かったりするのである。
 だから、最初に抱かれる時は、そのプライドを擽るようにおだて、褒め、高めるのが、わたしの経験上のコツであった。
 そしてそんなわたしが、そう心に囁いてくるのである。

 最初が肝心だぞ…

 上手く操れ…

 プライドを損なわせないように、演技しろ…
 と、そう心の中で囁いてくるのであった。

 男と女の間には、ある程度の演技は必要なのだ…
 と、わたしは感じている。
 そしてその演技こそが、次回への大切な伏線となるのであるのだ。

 そして男は意外とセックスのプライドが高く、そして反面、脆いのだ…

 例えば男が一番気にするのは自分のチンポのサイズである。
 実はほとんどの男達は皆、気にしているのだ。
 
 ほぼ…

 ほとんどの男達がセックスの後に訊いてくる。

 なぁ、どうだった…と。

 このどうだったは

 感じたのか…

 過去の男と比べてよかったのか…

 オレのサイズはどうだ…

 大きいのか…

 小さいのか…





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