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雨の降る夜は傍にいて…
第5章 秋冷え…
 12 初めてづくし

「あっ、あっ、あっ、ああん…」
 初めて抱かれる相手に、二度も絶頂感を迎えてしまう。

 今までに、初めて抱かれて絶頂感を迎える事自体が稀であるのに、なんて快感なんだ…

 彼が激しく腰を打ち突けてきて、先が子宮の壁に適度な感じで当たってきていた。

 ああ、これか、これが絶頂感を導くのか…
 つまりはサイズがわたしとピッタリなのだ。

 そして撫でられて感じている、痺れる様なストッキング脚の快感も堪らない絶頂感の呼び水となっているようである。

 ああ、これがストッキングラブなのか…

「あっ、あっ、ああぁっ、だ、ダメっ、イッ、イクうっ」

 ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…

「はっ、はっ、はっ、うっ、ううっ…」

 あああぁ、っくうぅぅ…

 わたしは全身を強張らせ、絶頂感に上り詰めていく。

「あっ、ううっ」
 そして彼も迎える絶頂感に、慌てて怒張を引き抜いた。
 
「あっ、おっ、おいっ…」
 その引き抜いた怒張をわたしは口に含んだのだ。
 その動きは、無意識な行為であった。

「あっ、っううっぅ…」

 彼はそう喘ぎ、ビクン、ビクンとわたしの口の中で二度大きく震え、射精をしてくる。

「あぁ…」
 その量は、わたしの口から溢れ出した。

 初めて抱かれる男のモノを無意識に口で受け留める…
 これも初めての事であった。

 彼に抱かれて、初めてづくしである…

 そしてストッキングラブ…

「ふうぅ…」
 彼は感嘆の吐息を漏らし、キスをしてくる。

「あ、まだ…」
 口内には、まだ彼のモノが少し残っていた。

「大丈夫、かまわないよ…」
 そう囁きながら、わたしを抱き締め、キスをしてくる。

 ああ…
 そのキスに心が震えてしまう。

「こ、こうじ…さん…」

「ゆり先生…
 堪らなかったよ…」
 その囁きに心が蕩ける。

 堪らない送り狼である…

 これがわたしと彼、大塚浩二との初めての夜であり、初めてのストッキングラブであった…


「もお、社長ぉ、堪らないお話しじゃ、ないですかぁ…
 わたしぃ、ウズウズしちゃいますよぉ…」
 と、わたしの話しに感嘆の声を上げてくる。

 聞き上手な彩ちゃんに乗せられてしまい、ついつい話してしまうのだ…

 ま、いいか…
 わたし自身もこうして話すとなんとなく軽くなる感じがする。





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