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雨の降る夜は傍にいて…
第5章 秋冷え…
15 三人の女
彼、大塚浩司には、わたしとの関係が結ばれる直前まで女が、彼女がいたようであったのだ。
それも三人ほど…
いや、正確にはわたしとの関係を持ってからの約三ヶ月位までは彼女といえる存在の女が三人程いたのであった。
そしてその三人の女性達は皆、お客であったのだ。
これは後に分かった事であるが、一人は女医、常連客の内科医…
二人目は女性新聞記者、このスポーツバーの近くに支社があり、やはり常連客である…
三人目は近くのクラブのママ、これは本人がそのクラブに通って口説き落としたそうである…
そしてその他に、彼目当ての女性客は後を絶たず、そして来る者は拒まず…
そんな感じなのだ。
とにかくモテモテなのである…
そんな次々と女関係が判明していく中で、このスポーツバーのスタッフでわたしと仲良くなった女性バーテンダーをしている麻里さん、彼女は歳も近いのだが、ある夜、その彼女からこう訊いたのである。
「でも社長は、どうやらゆり先生には本気らしく、最近、その三人の彼女達とは別れようとしているみたい…」
ちなみにわたしはスタッフ皆からゆり先生と呼ばれていた…
「ええっ、そうなの…」
「うん、わたしはもうかれこれ社長には三年お世話になってるけど、新しい彼女が出来て他の彼女と別れようとしている社長を初めて見ました」
と、云ってきたのである。
それは、それで嬉しい事なのではあるが…
「社長は暇な時にはいつもカウンターにいますから、わたしには比較的筒抜けなんですよ、そしてたまには色々話しをしてくれるし…
そんな感じから、どうやらゆり先生には本気みたくて…」
と、にこやかに話してくれたのである。
ま、本気っていったって、奥様がいる不倫の関係なんだけどね…
わたしはこの頃まだ26歳であった、そしてこうした始めからはっきりと不倫と認識した上での不倫関係の付き合いは初めてであったのだ。
だから、まだ当時のわたしの心の中では、現在のような完全に割り切れている様な心境にはまだ至れてはいなかったのである。
そしてもう一つ、わたしの中での衝撃的な出来事があったのだ。
それは、そんな彼の奥様と遭遇してしまった事であった…
相手の奥様の顔や声を認識してしまう…
これも初めての事であった…
彼、大塚浩司には、わたしとの関係が結ばれる直前まで女が、彼女がいたようであったのだ。
それも三人ほど…
いや、正確にはわたしとの関係を持ってからの約三ヶ月位までは彼女といえる存在の女が三人程いたのであった。
そしてその三人の女性達は皆、お客であったのだ。
これは後に分かった事であるが、一人は女医、常連客の内科医…
二人目は女性新聞記者、このスポーツバーの近くに支社があり、やはり常連客である…
三人目は近くのクラブのママ、これは本人がそのクラブに通って口説き落としたそうである…
そしてその他に、彼目当ての女性客は後を絶たず、そして来る者は拒まず…
そんな感じなのだ。
とにかくモテモテなのである…
そんな次々と女関係が判明していく中で、このスポーツバーのスタッフでわたしと仲良くなった女性バーテンダーをしている麻里さん、彼女は歳も近いのだが、ある夜、その彼女からこう訊いたのである。
「でも社長は、どうやらゆり先生には本気らしく、最近、その三人の彼女達とは別れようとしているみたい…」
ちなみにわたしはスタッフ皆からゆり先生と呼ばれていた…
「ええっ、そうなの…」
「うん、わたしはもうかれこれ社長には三年お世話になってるけど、新しい彼女が出来て他の彼女と別れようとしている社長を初めて見ました」
と、云ってきたのである。
それは、それで嬉しい事なのではあるが…
「社長は暇な時にはいつもカウンターにいますから、わたしには比較的筒抜けなんですよ、そしてたまには色々話しをしてくれるし…
そんな感じから、どうやらゆり先生には本気みたくて…」
と、にこやかに話してくれたのである。
ま、本気っていったって、奥様がいる不倫の関係なんだけどね…
わたしはこの頃まだ26歳であった、そしてこうした始めからはっきりと不倫と認識した上での不倫関係の付き合いは初めてであったのだ。
だから、まだ当時のわたしの心の中では、現在のような完全に割り切れている様な心境にはまだ至れてはいなかったのである。
そしてもう一つ、わたしの中での衝撃的な出来事があったのだ。
それは、そんな彼の奥様と遭遇してしまった事であった…
相手の奥様の顔や声を認識してしまう…
これも初めての事であった…