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雨の降る夜は傍にいて…
第1章 台風の夜
 25 射精感の絶頂

 ジュボ、ジュバ、ジュボ、ジュバ…

 ジュボ、ジュバ、ジュボ、ジュバ…

「ああ、ううっ」
 怒張がわたしの口の中で悲鳴の震えを起こしてきた。
 もう限界なのであろう。

 3度もわたしに絶頂感を与えてくれたのだ、せめて最後はわたしの口で、舌で最高の射精感を味わって欲しいのだ…

「ああっ、も、もうっ…」
 
 射精してもいいよ…
 わたしは目でそう語り、そしてラストスパートを掛ける。

 ジュボ、ジュバ、ジュボ、ジュバ…

 ジュボ、ジュバ、ジュボ、ジュバ…

「あっ、うっ、出、出るっ」
 彼の怒張がわたしの口の中で爆発をした。

 ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ…
 3度の大きな震えを起こし、大量の精を吐き出してきたのである。

「はぁぁ、ふうぅ、ありがとう…」
 彼は射精感の絶頂感の余韻に浸りながら、ティッシュに戻しているわたしの背中に手を触れてくる。

 暖かい、大きな手の感触と温もりであった…
 そしてわたしはゆっくりと横になり、彼の胸元に抱きついていくのだ。

 ベッドサイドの窓を見ると、台風の大雨は更に激しく、そして静かに高層の窓に打ち付けていた。

「ああ、すごい雨…」
 心の、自律神経の疼きは彼に抱かれて治まりつつあるのだが、手術の傷痕と、膝の靭帯断裂の古傷の痛みは低気圧の影響により、更に激しく疼きを増していた。

 さっきまではセックスの快感でこの痛みも誤魔化されていたのであるが、今は再び、いや、更に痛みと疼きを増してきていたのである。

「ねぇ、抱きしめて…」
 わたしはお腹の傷痕を押さえながら、彼の胸元にしがみついていく。

「わたしの傍に朝までいて…」

 わたしはそう囁いた…

 雨の降る夜は傍に居て…





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