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雨の降る夜は傍にいて…
第6章 小夜時雨(さよしぐれ)…
 12 フィニッシュのフェラ

 愛してあげなくては…

 イカせてあげなくては…

 わたしは浩司の股間に手を伸ばしていく、そして脈打つ怒張を握り、顔を寄せていく。

 赤黒く、艶々と濡れて光っている怒張を掴み、唇に含む。
 すると怒張は、口の中でビクンと震えてきた。

 思いっ切り射精して…
 わたしはしゃぶりながら彼の目を見つめ、心でそう語り掛ける。
 すると彼にはそんなわたしの想いが伝わり、コクンと頷き、カラダを委ね、仰向けに横たわってきたのだ。

 ジュブ、ジュル、シュボ、ジュル、シュボ、ジュル、シュボ…

 亀頭に舌を絡め、唇をすぼめてカリ部を刺激していく、そして手で握りながらしごいていく。

「う、あ、ゆ、ゆり…」
 彼は愉悦の喘ぎを漏らしてくる。

 シュボ、ジュル、シュボ、ジュル…

 シュボ、ジュル、シュボ、ジュル…

 わたしも彼もお互いに、このフェラチオという口唇の愛撫をする事も、される事も大好きなのである。

 特に、最近、昂ぶりの激しいわたしは一人で何度となくイキまくってしまい、いつも彼を置いてけぼりにしてしまっていたので、最後はこうしてフェラでイカせていたのだ。

 そして彼自身も、このフェラでのフィニッシュには異論はないらしく、素直にわたしに身を委ね、愉悦し、射精をしていたのである。

 それにわたし自身もこの最後のフェラで彼を気持ち良くイカせる…
 という流れがお気に入りでもあったのだ。
 なぜならば、一気にイカせたり、散々焦らした挙げ句にイカせたりと、この時ばかりはこの彼、浩司を寸分ではあるのだが支配できるからでもあり、そしてこのフェラで感謝と愛情の表現ができるからである。

「あぁ、ゆ、ゆり…」

 さすがの浩司も今夜は限界が近い様であった。
 ブルブルとわたしの口の中で快感の限界の震えを起こしてきていたのだ。

 今夜はすんなりイカせてあげよう…

 わたしはそう思い、ラストスパートを懸けていく。

 シュボ、ジュル、シュボ、ジュル…

 シュボ、ジュル、シュボ、ジュル…

 おしゃぶりと、舌と、手のスピードのピッチを上げていく。

 シュボ、ジュル、シュボ、ジュル…

 シュボ、ジュル、シュボ、ジュル…

「ああっ、ゆり、イッ、イクっ、あっ、あぁぁぁぁ…」

 浩司の怒張はわたしの口の中で爆発した…




 
 
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