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おっかない未亡人
第1章 グレイなふたり
上司の関本とは仕事上では良きパートナーとなっていた
外回りも何度か一緒に行ったがそのあと誘われることもなく
移動の合間に食事もしたが
プライベートな話は一切してこなかった
幸子は関本に対して好感を持ち始めていた
一度寝たとはいえ
それをネタに迫ってくることもなく
ちゃんと一部下として扱ってくれるところ
仕事ぶりを公平に評価し、一目置いて接してくれるところ、
大人だなぁと思っていた
むしろ関本が赴任して最初の頃は
自分の方がどぎまぎしてツンとしていたから申し訳ないくらいだった
しかし次第に一夜を共にしたことを
無かったことのように接してくる関本に対して不満を持つようになった
そりゃこちらは娘と入れ替わったときの出来事で何も記憶がないのだから
スルーしてもらってありがたいのだが
あまりにも淡々としすぎじゃないかしら
そんなに、あたしとが良くなかった?
幸子は悶々としていた
明日は休職していた同僚、松下が復帰してくる
元のポジションには戻れないが
それでも一緒に働けることは嬉しい
「いよいよ明日か、松下くん。」
関本が帰り際に話し掛けてくる
「やっとですよ。」
「三原さんは同期だから、色々フォロー出来ると思うよ。」
幸子はにんまりした
「そういえば来週の出張の件だけどさ、」
「はい。」
「三原さんも一緒にどうかな?」
「急ですね。」
「関西の方に取材なんだけど、先方が頭が固い人でさ、女性が来てくれると何かと、、あ、これもセクハラに当たるのかな、、?」
幸子は思わず吹き出した
「人によってはそうかもですね。でも喜んでお受けします。」
「良かった。心強いよ。」
関本の背中を見送る
唾液が増えたのをぐっと飲み込んだ
外回りも何度か一緒に行ったがそのあと誘われることもなく
移動の合間に食事もしたが
プライベートな話は一切してこなかった
幸子は関本に対して好感を持ち始めていた
一度寝たとはいえ
それをネタに迫ってくることもなく
ちゃんと一部下として扱ってくれるところ
仕事ぶりを公平に評価し、一目置いて接してくれるところ、
大人だなぁと思っていた
むしろ関本が赴任して最初の頃は
自分の方がどぎまぎしてツンとしていたから申し訳ないくらいだった
しかし次第に一夜を共にしたことを
無かったことのように接してくる関本に対して不満を持つようになった
そりゃこちらは娘と入れ替わったときの出来事で何も記憶がないのだから
スルーしてもらってありがたいのだが
あまりにも淡々としすぎじゃないかしら
そんなに、あたしとが良くなかった?
幸子は悶々としていた
明日は休職していた同僚、松下が復帰してくる
元のポジションには戻れないが
それでも一緒に働けることは嬉しい
「いよいよ明日か、松下くん。」
関本が帰り際に話し掛けてくる
「やっとですよ。」
「三原さんは同期だから、色々フォロー出来ると思うよ。」
幸子はにんまりした
「そういえば来週の出張の件だけどさ、」
「はい。」
「三原さんも一緒にどうかな?」
「急ですね。」
「関西の方に取材なんだけど、先方が頭が固い人でさ、女性が来てくれると何かと、、あ、これもセクハラに当たるのかな、、?」
幸子は思わず吹き出した
「人によってはそうかもですね。でも喜んでお受けします。」
「良かった。心強いよ。」
関本の背中を見送る
唾液が増えたのをぐっと飲み込んだ