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おっかない未亡人
第5章 キツネに摘ままれる
それから外回りや会議やらで関本とゆっくり話をする機会もなく2週間が過ぎた

たまに目が合うことはあってもそらされた
でしょうね
あの夜は、あの夜は
もう女として見られてないのかも、、


一方の松下はというと
普通に前みたいに冗談も言ってくるようになった
このまま行けば課長職に復帰も近いと噂も立ち始める
しかしそうなると関本はお役ごめんになってしまう

あーあ
この相容れない気持ち
松下には頑張ってほしい、でも関本とも離れたくなかった


仕事を終えて外に出ると関本が外回りからちょうど帰ってきたところだった

「お疲れ様です。」

普通の部下として挨拶をする

「おつかれさん。もう上がり?」
 
「ええ、お先に失礼します。」

パラパラと小雨がちらついていた
ついてないな
幸子は折り畳み傘をバッグから出す

「車だっけ?」

「ああ、娘に取られちゃって。ははは。」

幸子の笑いは力なく響いた

「良かったら乗ってく?俺もう少ししたら上がるから。」


デスクに戻って関本の仕事が終わるのを待つ

みんな退社してブースは二人きりだった

「今日は降らないって言ったのになぁ。」

関本が窓の外を眺めている

「天気予報見るんですか?」

「バイクだからさ。」

いつもガヤガヤしているブースに二人でいるとしんとしている

この間体を預けたことなど無かったことのようだ

エッチが上手くいかなくてもいいから
どうしてもそばにいたいと思った

「手伝いましょうか。」

「ん、もうすぐ終わるから。」




「雨上がったね。」

外に出ると雨があがっていた
このままならバスでも帰れてしまう
ちらっと前を歩く関本を見た

「飯でも行く?」

始めて誘ってくれた
飛び上がるほど嬉しい気持ちを噛み締める


バイクの後ろに乗る
乗り慣れた松下の後ろとは違って抱きつくわけにはいかない

「もっとがっしり掴んどかないと危ないから。」

手を握られて腰から前に持っていかれた
胸当たるな
いっか当てれば
減るもんじゃない


背中に頭を当てる

「好き。」

運転中だから聞こえないのをわかって言う
聞こえなくても構わなかった
こうしてそばに居られればと思う

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