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おっかない未亡人
第9章 無垢な間男
「幸子ちゃんは何でも手に入れるよ。いつも俺の先を歩いてる。」

どういう意味だろう

「あたし、好きな人がいる。」

「そうなの?」

「だけど手に入れられないの。だから先なんて歩いてないよ」

慎吾を抱き締めた
母性本能がくすぐられたのかも知れない
関本が出張で寂しかったのかもわからない
松下に彼女できて虫の居所が悪かったのかも知れない
お母さんにけしかけられて魔がさしたのかもわからない

私は無垢な弟に手を出した





あ、、、、や、、、はん、、、、きもちいいいい、、、んん、、、

こんなの違うのに
上手くいかない恋にむしゃくしゃしてたのかな
シンちゃんにぶつけるなんてお門違いだ
ごめんねシンちゃん

シンちゃんは優しいから
きっとあたしを受け止めてくれると分かってた


慎吾の上に乗って腰を振る

「幸子ちゃん、、気持ちいい、よ、、」

切なかった
シンちゃんもわかってる
あたしとこんななるのは違うって

それでも今だけ、今だけ


関本がいない間のバランスを取るには
間を埋める男が必要だった
でもよりによってシンちゃんじゃなくても
手近な松下とかだったら押せば入れてくれて簡単に済ませられそうだったのに

いけない
こんなこと考えるのが不健康なんだ
不倫は心を蝕む

割り切ってるなんて嘘だ
賭けはあたしの負けね
お望み通り身を滅ぼすのね

慎吾の上で罪悪感を感じながら果てるのであった
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