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おっかない未亡人
第16章 古巣の背中
風邪を引いてしまい会社を休む

慎吾も槻も仕事に行ってしまったので
一人で卵雑炊を作って食べた

あー今日の会議は出といた方が良かったな
結局出張代わってもらうことになるなら、あんなに塩見さんに噛みつかなきゃ良かったわ
もうヒラに戻って淡々としてればいっか

ネガティブな妄想が巡っていた

しんどー




目覚めると夜だった

リビングから笑い声が聞こえる

「あはははは。」

槻がテレビでも見ているのだろう

幸子が顔を出すと

「よっ。」

松下だった

「来てたの。」
 
「お前がいないと俺に皺寄せ来ちゃってさ。頼られちゃって頼られちゃってへとへとよ。」


三人で松下が買ってきてくれたおでんを食べる

「あーやっぱコンビニのはうめーわ。」

「おじさんゆず胡椒かける?」

「おっ、サンキュー。」

同僚の顔を見て幸子は安心していた

「まだ熱あんのか?」

松下の手がおでこに来る

「もう下がったよ。」

「無理すんな。」

松下の大きな手が頭に乗ってくる

ふいに涙が流れた


「あーもーごちそうさま、お風呂入ってくる。」

槻が気を効かせてくれる

そのまま座っている松下の膝に顔を置いて静かに泣き続けた
松下は黙って背中をさすってくれた


「ちょっと出掛けるか?」

幸子は顔を上げた


「槻ちゃん、幸子借りるから。」

浴室の槻に向かって言うと松下は先に玄関を出た

槻がバスタオルを巻いて出てくる

「結局は松下さんなんだね。」

幸子も出掛ける支度をしていた

「何が?」

「回り道はするけど、結局さっちゃんはあの人じゃないとだめなんだよ。で、あの人にもさっちゃんが必要なんだよなぁ。」

頭がぽーっとして事態が飲み込めない

「ま、行っておいでよ幸せ者!」

槻に背中を押されて古巣の同僚の元へと歩き出すのであった


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