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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第10章 逃亡(呪われた王宮)
「オ、オイッ・・ルナッたら・・・」
そう言いながらも、ディオンは幸せそうにルナの温もりに身を任せていた。

「怖かった、怖かったの・・・」
ルナの怯えた心がディオンの中に入ってくる。

さっきも暗闇の中から、ルナの声がハッキリと頭の中に届いたのだ。
ルナの不思議な力を幼い頃から知っているディオンは、疑いもせずにルナの姿を庭に探し出したのだった。
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