この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第2章 アキシニス王国(呪われた王宮)
マチルダ王妃の瞳が金色に光っている。
今夜は満月、過ぎ越しの祭りの日である。
三年前の飢饉を乗り切ってから続く王国の行事で、この日は国中で神に感謝を捧げるのである。アキシニス王国を襲った大飢饉は国中の作物を枯らし、人々を絶望のどん底に突き落とした。
何ヶ月も日照りが続いた時、今の教会の司教であるアズートがこの国を訪れた。
アズートが火を焚き神に祈ると、雨が降り出した。
そして持ってきた穀物の種をまくと僅か一日で青い芽がふき、草が生えたのだ。
次々に増殖する草で人々は飢えをしのぎ、再び穀物を実らせる事に成功した。
王はアズートを国の教会に迎えて感謝の念を表した。
以来、アズートは国の宗教を司る大司教として王の次に権限を与えられていた。
特に過ぎ越しの祭りでは国中が三年前の事を思い出して、王と共に神と司教に感謝の念を捧げるのだった。
今夜は満月、過ぎ越しの祭りの日である。
三年前の飢饉を乗り切ってから続く王国の行事で、この日は国中で神に感謝を捧げるのである。アキシニス王国を襲った大飢饉は国中の作物を枯らし、人々を絶望のどん底に突き落とした。
何ヶ月も日照りが続いた時、今の教会の司教であるアズートがこの国を訪れた。
アズートが火を焚き神に祈ると、雨が降り出した。
そして持ってきた穀物の種をまくと僅か一日で青い芽がふき、草が生えたのだ。
次々に増殖する草で人々は飢えをしのぎ、再び穀物を実らせる事に成功した。
王はアズートを国の教会に迎えて感謝の念を表した。
以来、アズートは国の宗教を司る大司教として王の次に権限を与えられていた。
特に過ぎ越しの祭りでは国中が三年前の事を思い出して、王と共に神と司教に感謝の念を捧げるのだった。