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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第1章 樹海(呪われた王宮)
「ヤメテッ、来ないでっ」

楽器の音色のような美しい声が、男達の欲情を更にそそらせる。
賞金目当ての盗賊である彼等には王女を敬う気持ちは無く、それよりも高貴な獲物に対する不条理な欲望を募らせるだけであった。

一歩一歩、男達の足が近づいてくる。

「へっへっへ・・・」
男達の漏らす笑い声が、不気味にルナの心を締め付ける。

息苦しさに耐えかねて、唇から荒い息が漏れる。
大きな木の幹に両腕を廻し、恐怖に引きつった表情で唇を震わせている。

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