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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第47章 聖水(アズート)
ディオンは唇をそっと当てると、優しく吸取ってみた。
ゴクリと喉が鳴る。
ジワリと身体中が熱く火照った。
何度も喉を鳴らす。
ムクムクと生気が戻ってくる。
「んっ・・・・ふっ・・・」
ルナは、むず痒い感触に目を覚ました。
月が樹海の草を照らしている。
頭の中がスッキリとしている。
全ての欲望が消え去り、心の中はクリアな気持ちで澄み切っていた。
しかし身体の中心から沸き上がる心地良い感覚に、思わず声が出るのだった。