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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第54章 戦禍(アズート)
「へっへっへっへ・・・」
傷だらけの顔を歪ませて笑っている。
その時、数本の矢が飛んできた。
「ギャーッ・・・」
男は何本かの矢を突き刺したまま、神殿に向かって落ちていった。
「大丈夫か、マチルダ・・・・?」
老人達の集団だった。
「村はもう全滅だっ。お前だけでも逃げるんだっ・・・」
「アイツはどうした、死んだか?」
「いや、まだ動いている・・・」
テラスから覗く老人の声にマチルダも恐る恐る見ると、さっきの男が神殿の門の前でうめいていた。
傷だらけの顔を歪ませて笑っている。
その時、数本の矢が飛んできた。
「ギャーッ・・・」
男は何本かの矢を突き刺したまま、神殿に向かって落ちていった。
「大丈夫か、マチルダ・・・・?」
老人達の集団だった。
「村はもう全滅だっ。お前だけでも逃げるんだっ・・・」
「アイツはどうした、死んだか?」
「いや、まだ動いている・・・」
テラスから覗く老人の声にマチルダも恐る恐る見ると、さっきの男が神殿の門の前でうめいていた。