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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第60章 祈り2(アズート)
(さあ、どう料理しようか・・・?)
瑞々しい唇から、透通った声が漏れてくる。
「はい、司教様・・・」
今、獲物は手の中にある。
見上げた顔が微笑んでいる。
(美しい・・・・)
アズートは、心からそう思った。
王妃の豪華な衣装をまとったマチルダに、あの日の少女の面影が重なる。
『お前は淫乱な女だ・・・』
細い手首を血に染まった手で掴みながら絞り出した言葉は、もう何年もの間、念じ続けてきた邪悪な欲望を表している。
この清楚で気品溢れる王妃を自分のものにするのだ。
そう考えただけで、アズートの心は熱くたぎり燃え上がるのだった。
瑞々しい唇から、透通った声が漏れてくる。
「はい、司教様・・・」
今、獲物は手の中にある。
見上げた顔が微笑んでいる。
(美しい・・・・)
アズートは、心からそう思った。
王妃の豪華な衣装をまとったマチルダに、あの日の少女の面影が重なる。
『お前は淫乱な女だ・・・』
細い手首を血に染まった手で掴みながら絞り出した言葉は、もう何年もの間、念じ続けてきた邪悪な欲望を表している。
この清楚で気品溢れる王妃を自分のものにするのだ。
そう考えただけで、アズートの心は熱くたぎり燃え上がるのだった。