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呪われた王宮~宿命を負う聖少女の物語
第60章 祈り2(アズート)
心から尊敬し、慕っていた人に会えたのだ。
本人は否定しているし年齢も違うから、別人ではあるが。
しかし、自分としては昔の僧侶の生まれ変わりだと信じたい。
十数年前にジューム国は滅び、生きている人はいないという。
だからこそ、僧侶ソックリの男に出会えたことは奇跡としか言えなかった。
ジューム国を出てから、片時も忘れた事はなかった。
いつも父の如く暖かい微笑みでマチルダに声をかけてくれていた。
それは初恋に似た感情かもしれない。
本人は否定しているし年齢も違うから、別人ではあるが。
しかし、自分としては昔の僧侶の生まれ変わりだと信じたい。
十数年前にジューム国は滅び、生きている人はいないという。
だからこそ、僧侶ソックリの男に出会えたことは奇跡としか言えなかった。
ジューム国を出てから、片時も忘れた事はなかった。
いつも父の如く暖かい微笑みでマチルダに声をかけてくれていた。
それは初恋に似た感情かもしれない。