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第2章 新たな芽生え

外の仕事が終わって会社に戻った
さっき見かけた佳子さんが
ずっと頭から離れなかった

それと同時に車を運転していた若い男性が
気になって仕方がなかった

佳子さんを見る目が
何ともイヤらしく
獲物を狙う野獣のような面持ちだったから

わたしは
佳子さんとあの男が
どういう関係なのか知りたくなった

あの佳子さんがまさかみだらな行為を
あの男としているなんて

「いいえ、そんなことをするはずがないわ」
「わたしの大好きだった佳子さんが…」

実はあたるは
妻との関係が良くなく
こころの拠り所を求めながら
唯一のはけ口として
メールフレンドを作り
気が合うとホテルで一夜を過ごすことも
数回あったのでした。

「でも、もしかして
　佳子さんも何かストレスが溜まっていて
　時々気晴らしに羽目を外したりしているのかもしれない」

そんな事を想像しながら
またスーパーに行ってみようと決めたのでした。