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初恋のひと
第2章 新たな芽生え
あれから何度か佳子さんを見かけたスーパーに行ってみました。
でも、佳子さんを見つける事が出来なくて
スーパーの駐車場で昔の佳子さんを思い出していました。

最後に見たのは佳子さんが部活の帰り道で
セーラー服を着て歩いているときでした。
白い制服越しに見えるブラが薄っすらと見えて
わたしはドキドキしながら少し後ろを歩いていました。
小さい頃は遊んでくれたいたけれど
もう佳子さんには彼氏もいて
わたしの事は何も目には入らなかったに違いありません。
わたしの小さな恋さえ知るはずもない…。

ふと、外を見ると例の軽ワゴンの車がやって来ました。
「あっ、もしかして佳子さんも居るのかも知れない」
裏口の従業員の出入り口から佳子さんが出てきました。
やっぱり普通じゃない雰囲気を感じ、その車の後に付いて
行くことにしました。

しばらくすると大きな川の河川敷で止まりました。
「いやっ、やっぱり怪しい…」
「どうしてこんなところで?」

しばらく遠くから眺めていると
その軽ワゴンの中の二人が話をしていたかと思うと
佳子さんが後ろの席に移って何かをしてるようでした
遠くてはっきりとは見えなかったけれど
服を脱いでいるようにも見えました。

「やっぱり、佳子さん…
 あの男と卑猥な事をしている
 いえ、きっとあの男に強要されているに違いないわ」

嫉妬と疑念の思いで
そう心の中で呟いていました。

本当の事を知りたい
どうしてそんな事になっているのか?
どういう関係なのか
今のわたしには知るすべが無かった



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