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熱い視線に身体が疼く
第1章 偶然の出会い
「はい。」

「後で、連絡先教えて。」

私は目が点になった。

今私、風斗に連絡先聞かれてる?

「じゃ、また後で。」

「あの!」

話しかけた瞬間、風斗はクスッと笑って、行ってしまった。


夢のようなワンシーン。

これは現実だったのか。


そんな事を思いながら、セットを後にした。

するとさっきの偉い人が、近づいて来た。

「いやあ、君。なかなか演技、上手かったよ。」

「ありがとうございます。」

「また今度、お願いするかもしれない。えーっと何て言った?君の所属している劇団。」

「二ノ宮劇団です。」

「はいはい、二ノ宮ね。覚えておくわ。」

偉い人はそう言うと、私に名刺を渡してきた。
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