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熱い視線に身体が疼く
第3章 意外な展開
しばらくして、タクシーはプリンスホテルの玄関前に到着した。

お金を払い、二人でタクシーを降りた。

「祈里、こっち。」

ふいに風斗が私の手を繋ぐ。

その手から温もりが伝わった。


プリンスホテルの玄関から入って、風斗は私をロビーで待つように言った。

「下世話な干渉はされたくないからね。」

そうだ。風斗は芸能人なのだから、女とホテルの部屋に二人きりなんて、知られたら困るもの。

私は風斗を待っている間、少しでも顔を見られないようにした。

「お待たせ。」

風斗に肩を叩かれ振り向くと、風斗がルームキーを見せてくれた。

「行こう。」

立ち上がって風斗の側に行くと、お客さんとすれ違った。
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