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ベターハーフは何処にいる
第11章 旅立ち
「湯あたりしちゃうといけないから…」と、
お風呂から出て、
髪をタオルドライして、寝室に入る。


夜泣きもしない下の子と、
最近すごく甘えるようになった上の子は、
この日は祖母が見てくれていた。


「本当に髪、短くなったな?」と、
豪ちゃんがわざと髪をくしゃくしゃにして撫でる。

ヘアドネーションをしたから、
ベリーショートになっていて、
豪ちゃんとあんまり長さは変わらなかった。


2人でベッドに潜り込んで、
キスを強請ると、
豪ちゃんは軽く額にキスをして、
腕枕をする。


「んっ?
どうして?
今日はおチビさん達、居ないのに?」と言うと、

「先に話、したい」と、深刻そうな顔をした。


「豪ちゃん、どうしたの?
何か、あったの?」と言うと、

「樹に会ったんだ」と言われた。


私は驚いて息を飲んでしまった。
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