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ベターハーフは何処にいる
第2章 初めての片想い
翌朝、酷い二日酔いの頭痛で目が覚めた。
それで、豪ちゃんのベッドに潜り込んで二度寝した。


豪ちゃんは寝惚けながらも腕枕して、
私を抱き寄せてくれた。

勿論、チューもすることはなく、
もう一度、目が覚めた時に、
「うわっ。
愛ちゃん、どうしたの?」と言われて、
「なんか、酷い顔、してるよ?」と笑われてしまった。


そんなタイミングで、
森田くんから豪ちゃんに電話が来ちゃって、

「えっ?
愛ちゃん?
ここに居るよ?」とか言われて、
いかにもベッドに一緒に居る感じで話をされちゃったりしたから、
多分、森田くんに誤解されたんだろうと思って、
更に落ち込んだりしていた。



だから、次に予備校で森田くんに会った時は、
ピエロみたいに下手な芝居をして、
この前は泥酔しちゃってて…。
ごめん。
なんか、やらかしたかな?
と、誤魔化すようなことを言ってみた。


あの、最高に気持ち良くて、
愛し合ってるような実感すら覚えて、
アソコが濡れちゃったようなキスも、
なかったことみたいに。


本当にバカみたい。


そして、その後は、
好きだなんてことは全く匂わさないようにして、
さっぱりした男同士みたいな付き合いをするように心掛けてた。


嫌われるよりマシ。


豪ちゃんに彼女とか出来れば、
私と豪ちゃんのこと、気にしなくなってくれるかもなんてことを考えついて、
更にバカなことを引き起こすことになるなんて、
その時は知らなかった。

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