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ベターハーフは何処にいる
第4章 再会
「仕事終わったら、いつもの店な?」
と、豪ちゃんからLINEがきていて、
どうやって断ろうかと思いながら部屋に戻った金曜日の夜。
頭も痛いし、
なんか、寒気もした。
何度も着信まであるから、携帯の電源を切って、
部屋の灯りも全部消して、
ベッドに潜り込んで布団を被っていた。
そしたら、やっぱり、
ドアのチャイムとノックがした。
私はパジャマ姿でヨロヨロしながらドアを開けると、
また、豪ちゃんが、
「ちゃんと確認しないと…って、あれ?
愛ちゃん、どうした?
具合悪いのか?」と言って、額に手を当てる。
「うわ。
熱いよ。
熱、あるじゃん」と言うと、
靴を脱ぎながら私を抱き上げてベッドに運んでくれる。
「薬、飲んだのか?
風邪かな?」と言いながら、
慌ててキッチンに行って冷凍庫からアイス枕を出して、
「森田、わりい。
洗面所の処から、タオル出して?
アイス枕、包みたいから」と言ってる。
えっ?
やだ。
森田くんも居るの?
パジャマ姿なんですけど?
豪ちゃんはお母さんのようにアイス枕を頭の下に置いて、
救急箱から体温計を出して渡すと、
薬をチェックし始める。
「ポカリとか、ウィダーインゼリー買ってくる。
あと、ハーゲンのバニラ味だな?
森田、ちょっと愛ちゃん、見てて?」と言うと、
バタバタと豪ちゃんは外に行ってしまった。
私はあまりにも気まずくて、
お布団を引っ張り上げて目を閉じた。
「ベンジャミン、ありがとう。
凄く元気そうだね?」と、
ゆっくりと森田くんが言う。
私はお布団から少し顔を出して、ベンジャミンの方を見ると、
壁のコルクボードにピンで留めているチケットが目に入る。
「明後日のライブ、
行けないかな?
なんで熱なんて出しちゃったんだろ?」
立ち上がって森田くんがチケットを見る。
「こんなの、聴くんだ?」
「うん。
大好きなの」
「僕も好き。
ニューヨークでライブに行ったよ。
連れて行ってあげたいな。
小さいトコだから、余計に良かった」
「一緒に行きたいな」と小さい声で言うと、
眩しそうな顔で笑った。
と、豪ちゃんからLINEがきていて、
どうやって断ろうかと思いながら部屋に戻った金曜日の夜。
頭も痛いし、
なんか、寒気もした。
何度も着信まであるから、携帯の電源を切って、
部屋の灯りも全部消して、
ベッドに潜り込んで布団を被っていた。
そしたら、やっぱり、
ドアのチャイムとノックがした。
私はパジャマ姿でヨロヨロしながらドアを開けると、
また、豪ちゃんが、
「ちゃんと確認しないと…って、あれ?
愛ちゃん、どうした?
具合悪いのか?」と言って、額に手を当てる。
「うわ。
熱いよ。
熱、あるじゃん」と言うと、
靴を脱ぎながら私を抱き上げてベッドに運んでくれる。
「薬、飲んだのか?
風邪かな?」と言いながら、
慌ててキッチンに行って冷凍庫からアイス枕を出して、
「森田、わりい。
洗面所の処から、タオル出して?
アイス枕、包みたいから」と言ってる。
えっ?
やだ。
森田くんも居るの?
パジャマ姿なんですけど?
豪ちゃんはお母さんのようにアイス枕を頭の下に置いて、
救急箱から体温計を出して渡すと、
薬をチェックし始める。
「ポカリとか、ウィダーインゼリー買ってくる。
あと、ハーゲンのバニラ味だな?
森田、ちょっと愛ちゃん、見てて?」と言うと、
バタバタと豪ちゃんは外に行ってしまった。
私はあまりにも気まずくて、
お布団を引っ張り上げて目を閉じた。
「ベンジャミン、ありがとう。
凄く元気そうだね?」と、
ゆっくりと森田くんが言う。
私はお布団から少し顔を出して、ベンジャミンの方を見ると、
壁のコルクボードにピンで留めているチケットが目に入る。
「明後日のライブ、
行けないかな?
なんで熱なんて出しちゃったんだろ?」
立ち上がって森田くんがチケットを見る。
「こんなの、聴くんだ?」
「うん。
大好きなの」
「僕も好き。
ニューヨークでライブに行ったよ。
連れて行ってあげたいな。
小さいトコだから、余計に良かった」
「一緒に行きたいな」と小さい声で言うと、
眩しそうな顔で笑った。