この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ベターハーフは何処にいる
第5章 ちゃんと知りたい
外国人が多いスタンディングバーは、
まだ時間も早くて貸切状態だった。
ギネスで乾杯して、
アメリカのロースクールの話を聴きながら軽く飲んだ。
身長差があるから、
見上げて飲んでたら首が痛くなってしまって、
そう言うと笑いながら、
「じゃあ、後で首をマッサージしないとね?」と言われた。
「森田くんでも冗談、言うのね?」と言うと、
「冗談じゃないよ?」と真面目な顔で言うから、
私の方が笑ってしまう。
ライブは夢のように素敵で、
途中からみんな立ち上がっていて、
前が見えなくなるから、
私たちも立ち上がって身体を揺らして歌いながら楽しんだ。
そしたら、フラフラになっちゃって、
帰りは森田くんに腕を組んで貰って歩かないといけないほどだった。
部屋まで送って貰った時に、
私は森田くんに言った。
「首のマッサージ、
してくれるんだよね?」
森田くんは目を丸くした後、
「良いよ?
勿論!」と笑った。
部屋に入ると、
森田くんがミルクティーを淹れてくれて、
2人でソファに座る。
「猫舌ですぐに飲めないから…」と、
マグカップをテーブルに置くと、
「知らないことばかりだね?」と笑った。
「あのね。
知りたいことがあるの」
「なに?」
「樹ってヒトの話。
それと、翔子さんのこと。
ちゃんと話して?」
森田くんは、少し顔が強張ってしまった。
「じゃあ、私から話すから、
森田くんも話して?」と言って、
私は目を閉じて、静かにあの夜の話をした。
まだ時間も早くて貸切状態だった。
ギネスで乾杯して、
アメリカのロースクールの話を聴きながら軽く飲んだ。
身長差があるから、
見上げて飲んでたら首が痛くなってしまって、
そう言うと笑いながら、
「じゃあ、後で首をマッサージしないとね?」と言われた。
「森田くんでも冗談、言うのね?」と言うと、
「冗談じゃないよ?」と真面目な顔で言うから、
私の方が笑ってしまう。
ライブは夢のように素敵で、
途中からみんな立ち上がっていて、
前が見えなくなるから、
私たちも立ち上がって身体を揺らして歌いながら楽しんだ。
そしたら、フラフラになっちゃって、
帰りは森田くんに腕を組んで貰って歩かないといけないほどだった。
部屋まで送って貰った時に、
私は森田くんに言った。
「首のマッサージ、
してくれるんだよね?」
森田くんは目を丸くした後、
「良いよ?
勿論!」と笑った。
部屋に入ると、
森田くんがミルクティーを淹れてくれて、
2人でソファに座る。
「猫舌ですぐに飲めないから…」と、
マグカップをテーブルに置くと、
「知らないことばかりだね?」と笑った。
「あのね。
知りたいことがあるの」
「なに?」
「樹ってヒトの話。
それと、翔子さんのこと。
ちゃんと話して?」
森田くんは、少し顔が強張ってしまった。
「じゃあ、私から話すから、
森田くんも話して?」と言って、
私は目を閉じて、静かにあの夜の話をした。