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ベターハーフは何処にいる
第5章 ちゃんと知りたい
「あの日、翔子さんから婚約のことと妊娠のことを言われて…
動揺しちゃって、
森田くんと翔子さんがお店を出た後、
豪ちゃんのことをすっかり忘れて、あのバーを出たの。
それで、フラフラ適当に歩いてたら、
前から来た男の人とぶつかっちゃって、転びそうになって、
酔ってて危ないからって、カフェのテラス席に座らされたの。
それで、持って来てくれたコーヒー飲んだら、眠ってしまって、
気がついたらホテルに居て、
力も入らなくて、何も出来なくて…」と言いながら目を開けると、
森田くんは涙を流していた。


「えっ?
何で森田くん、泣いてるの?
泣くのは私の方でしょ?」って言って、
慌てて指先で涙を拭うと、
森田くんは私を抱き締めて、

「小松さん、ごめん。
僕のせいだから…」と言った。


「樹は、言った通り、僕の弟。
二卵性だし、
あいつ、茶髪にしてたからあんまり似てないけど。
おまけに、翔子ちゃんと付き合ってたんだよ。
知らなかったけど、
大学のチャラチャラしたテニスサークルで知り合ったらしい」


「えっ?」


「小松さんに紹介されて、
最初は豪のことを落とそうと思ってたらしいけど、
名前で僕が樹の兄だってことはすぐに気づいたんだって。
小松さんが、僕のこと、気に入ってくれてるって聞いて、
最初は面白半分で、僕に近づいたらしい。
小松さんに使ったように、薬飲ませて、
流石に男の僕を運べないから、
樹に頼んで部屋に運んで、
服を脱がせて転がしておいて、
その隣で樹と寝てたって、後から聴いたよ」


「えっ?」


「目が覚めて、
僕が中出ししたって、
その…あそこを見せてさ。
覚えてないけど、
ナカから流れ出した白い液体見せられたら、
自分がやったと思って、
責任取らないとと思った」


「そんな…」


「でも、僕は…。
正直に言うと、
豪の手前、どうしても言えなかったけど、
小松さんのことが好きで、
どうしても翔子ちゃんと、そういうこと、したくなかった」


「…」


「その後、僕が司法試験に合格して、
翔子ちゃんはメガバンクに決まった樹と僕の将来性を天秤にかけて、
僕を選んだみたいで、
樹も、どうせ結婚するなら、
就職先の銀行で出世に繋がるヒトの娘としようと考えてたみたいで、
そんな時に妊娠してることが判って、
僕の子供だって言ってきたんだ」
と、唇を噛み締めた。
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