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ベターハーフは何処にいる
第6章 会いたい
豪ちゃんといつものように初詣に行って、
帰りは豪ちゃんのご実家に挨拶に立ち寄ってからマンションに帰った。
「着物、もう脱いじゃうの?
綺麗だからもうちょっと着てて欲しいな。
車だから飲めなかったじゃん?
愛ちゃんにお酌とかして貰いたいぞ」と豪ちゃんが言うので、
付き合ってあげることにした。
でも、和室もないから、
ソファに座って、
まったり持ち帰ったお重のお節を摘みながら、
金粉の入った日本酒を2人で飲んだ。
「森田には連絡したの?」
「ううん。
時間が合わなくて…」と言うと、
「着物姿、見せてやれば良いじゃん」と、
LINEで通話をし始めた。
でも、繋がることはなくて、
豪ちゃんは、
「ホントだ。
繋がらないもんだな?」と言って、
通話を切った。
「本当に、アメリカ、
行きたいの?」と言われて、
私は頷いた。
「いつ?」
と言われて、
私は黙り込んでしまった。
今すぐにでもと言いたい処だったけど、
電話もろくに繋がらない。
本当に私と同じくらい、
森田くんも私に会いたいと思ってくれてるのか、
正直なところ、よく判らなくなっていた。
でも、それを口にするのも怖くて、
黙っていたら、涙がジワリと溢れてきてしまった。
帰りは豪ちゃんのご実家に挨拶に立ち寄ってからマンションに帰った。
「着物、もう脱いじゃうの?
綺麗だからもうちょっと着てて欲しいな。
車だから飲めなかったじゃん?
愛ちゃんにお酌とかして貰いたいぞ」と豪ちゃんが言うので、
付き合ってあげることにした。
でも、和室もないから、
ソファに座って、
まったり持ち帰ったお重のお節を摘みながら、
金粉の入った日本酒を2人で飲んだ。
「森田には連絡したの?」
「ううん。
時間が合わなくて…」と言うと、
「着物姿、見せてやれば良いじゃん」と、
LINEで通話をし始めた。
でも、繋がることはなくて、
豪ちゃんは、
「ホントだ。
繋がらないもんだな?」と言って、
通話を切った。
「本当に、アメリカ、
行きたいの?」と言われて、
私は頷いた。
「いつ?」
と言われて、
私は黙り込んでしまった。
今すぐにでもと言いたい処だったけど、
電話もろくに繋がらない。
本当に私と同じくらい、
森田くんも私に会いたいと思ってくれてるのか、
正直なところ、よく判らなくなっていた。
でも、それを口にするのも怖くて、
黙っていたら、涙がジワリと溢れてきてしまった。