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瞼を閉じて想うひと
第1章 ただ、快楽を与えてくれればそれでいい
「はあっ、はぁ・・っ。」
一気に脱力感に見舞われ、肩で大きく息をする。


彼は後ろからぎゅうっと私を強く抱きしめる。


「美琴さんかわいい。今日はいくの早かったね?」
私の髪を撫でながら頬擦りをする。


私の呼吸が戻るのを確認すると
じゅぽ、と音を鳴らしながら陰茎を抜き、
私を抱き上げ口付けをする。


ベッドチェストの上にある飲みかけのミネラルウォーターを
口にあてられ、私は素直にそれを口にする。


彼の胸にもたれかかり、
絶頂の余韻に浸る。


まだ体が小刻みにぴくぴくと痙攣している。


そんな私を胸に抱き、優しく背中をさすってくれる。


大切にされているかのような錯覚に私の罪悪感は更に増す。


(だって今もあの人を想いながら達してしまったもの)


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