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瞼を閉じて想うひと
第1章 ただ、快楽を与えてくれればそれでいい
気取られぬよう小さな溜息を吐きながらシャワーを浴びるためベッドから下りようと枕元に置いたままの少し湿り気のあるバスタオルを身体に巻き付ける。


すぐ横で軽い寝息を立ている彼とは何回肌を重ねただろう。


おそらくモテてきたであろう彼と、体を重ねるようになってからもう1年が経とうとしている。
そんなことをぼんやりと思いながら浴室のシャワーを捻る。



昨夜も激しかった。
舌で全身をねっちりと撫でまわされ、私の好きな陰核は特に念入りに涎を絡めながら吸われ突かれ、2本、3本、と徐々に指で中をこじ開けられ、弄り回される。


女の性感帯を熟知している彼は私が愛撫で何度も達すると満足気ににやつきながら、下着を剥ぎ取り陰茎を露わにさせる。


昂った私はそれを貪るように咥え込む。


私ばかり達したことのほんの少しの罪悪感と、
これからこの陰茎が私に挿入ることへの期待とで口角から涎を垂らしながらしゃぶりつく。


体の相性というものがあるとするならば、この雄々しく荒々しい陰茎の持ち主である彼とは、性経験が豊富な大人の女性ならば誰もが相性の良さというものを感じるのではないだろうか。




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