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秘密 (短編集)
第3章 お勉強会
明日はクラスで漢字の100問テストがあるのでお友達のお家でお勉強会をしました。
おやつを食べてお話してたら時間はあっという間に過ぎちゃってお友達は習い事があるので帰ってからやることになりました。

『(お兄ちゃん)香澄ちゃん』
『(私)お兄ちゃん!』
『(お兄ちゃん)どこに行くの?』
『(私)〇〇ちゃんのお家で勉強してたけど習い事あるって』
『(お兄ちゃん)そうなのか』
『(私)お兄ちゃん勉強教えてよ』
『(お兄ちゃん)え?時間大丈夫なの?』
『(私)ママに勉強するって言ってあるもん』
『(お兄ちゃん)そうなのか…』
『(私)ねぇねぇ教えてよぉー』
『(お兄ちゃん)仕方ないなぁ』
『(私)やったー』
『(お兄ちゃん)お兄ちゃんの部屋でいいね』

私は大きく頷くとお兄ちゃんと二人でお兄ちゃんのお家へ行った。
大きいお庭がある真っ白いお家で凄いお金持ちみたいだった。

『(お兄ちゃん)2階だよ』
『(私)凄ーいお家広いねぇー』
『(お兄ちゃん)広いけど誰も居ないからね』
『(私)じゃ怒られないんだね』
『(お兄ちゃん)…そうだね』

部屋に入ると広い部屋に大きい本棚あった。

『(私)お兄ちゃん頭いいんだね』
『(お兄ちゃん)そんなことないよ』
『(私)絶対頭いいよ』
『(お兄ちゃん)ありがとう』

お兄ちゃんは部屋を出てジュースとケーキみたいなのを持って来てくれた。

『(お兄ちゃん)ちゃんと勉強するんだよ』
『(私)するよー』

教科書とノートを広げて漢字の書き取りを始めた。
お兄ちゃんは隣でただ見てくれていた。

『(私)つまんなーい』
『(お兄ちゃん)漢字だからね』
『(私)なんか面白い物ないの?』
『(お兄ちゃん)面白い物なんてないよ』
『(私)ふーん』
『(お兄ちゃん)ほらここまで頑張って』
『(私)頑張ったら面白い物見せて』
『(お兄ちゃん)どんなのがいいかな』
『(私)なんか見せて』
『(お兄ちゃん)図鑑とかマンガとかしかないよ』

私はテーブルで漢字をたくさん書いた。

『(私)終わり!』
『(お兄ちゃん)おぉ頑張ったね』
『(私)なんか見せて』
『(お兄ちゃん)なんか探していいよ』
『(私)なんかあるかなー』

私は大きな本棚を眺めてみたけど難しそうな本とDVDばかり・・・端っこに裏になってる本とDVD。

〜お勉強会〜
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