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俺の肉奴隷は11歳
第23章 8月3日 強くなること
『わたし、もうゲームしない』
僕はその言葉が、頭から離れなかった。夜、ベッドに入っても寝付けなかった。
まりちゃんは、本当にもうゲームしてくれないのか…
ブルグリだけが、僕とまりちゃんを結びつけていた接点だった。
それがなくなれば、ふたりの共通点もなくなる。遊べなくなる。

強くなるのが、何で悪いんだ?まりちゃん、どうして、わかってくれないんだよ…やっぱり、僕のこと好きじゃないから?だから認めてくれないの?
花音ちゃんに、あんなこと言ってたし…じゃあなんで、キスしたんだよ!
女の子の気持ちって、わからないよ。

でも…それでも…僕はまりちゃんが好きだ。どうしても好きなんだ。

ひとりで気持ちを抱えるのは、いたたまれない。
ブルグリのコミュニティにインした。
『カノジョとケンカしちゃったよ。もう一緒にプレイできないかも』
すぐに仲間からコメントが来た。
『何があったか知らないけど、誠意を持って謝れば、きっと、わかってくれるよ』
『自分が悪くなくても、謝らないといけないの?』
『男女のケンカはね、男が謝らないと収まらないんだよ。どっちが悪いとか関係ないんだ』
そういうものかな…

その時、ダイレクトメッセージが来た。ピエロからだ。
『どうしました?もしかして、ケンカの原因はアレですか?』
『あなたがせっかく、いい方法教えてくれたのに、カノジョわかってくれないんです』
『女性の気持ちを読むのは、難しいですから。それで?あの装備はどうしますか?』
『それでカノジョが戻ってくれるなら、捨てるしかないかな、と思います』
『そうですか。では派手な装備に頼らず、基本ステータスを上げるのは、いかがですか?』
『いや、そもそも僕が強くなる事が、気に入らないのかも』

すると、ピエロは急に話題を変えた。
『あなたは、なぜこのゲームをしているのですか?』
『面白いから』
『彼女と一緒にプレイできるから…ではないですか?』
こいつ、なんでわかるんだ?

ピエロは、さらに続けた。
『あなたはカノジョと言うが、ゲームの中だけのカノジョですよね?リアルでは、手も握れない』
『違います。リアルにカノジョです』
『嘘はいけませんね。素直に認めましょうよ。あなたはそれで満足ですか?リアルの恋人として交際したいでしょう?いや、あなたがしたいのはセックスですね。違いますか?』
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