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俺の肉奴隷は11歳
第36章 8月12日 川岸の男
その日は、昼前に麻莉奈を迎えに行った。昼メシを一緒に食べるためだ。
車を降りると、家には入らずに麻莉奈に手招きした。
「こっちだよ」
家の裏手に回った。
「お家じゃないの?」
麻莉奈は不思議そうに、ついてきた。
小川に出た。家庭教師を始めて二日目に、麻莉奈を遊ばせた所だ。
川岸にはバーベキューコンロとテーブル、クーラーボックスなどが置かれていた。
麻莉奈の顔が輝いた。
「バーベキューするの?」
「うん。やったことないから、麻莉奈としてみたかったんだ」
「うれしい!ありがとう!」
俺が金網の上で肉を焼いているのを、楽しそうに見ながら、麻莉奈は
「明日からお盆だね!」
そうか、もうそんな時期だな。俺は
「お父さんも休みになるね。どこかに行くの?」
「おばあちゃんの家に行くの!いつも行くんだよ。三日くらい」
「そうか、楽しみだね」
「うん!圭さまは?」
おれにはそんな経験はない。子供の頃から、休日に親と出かけるなんて、したことない。
親父は休みになると、一日中飲んでいた。泰子は俺を置いて外出したりした。
「俺は別に、行くところはないよ」
麻莉奈の顔が暗くなった。俺が親も兄弟もいないと言ったことを、思い出したのか。
「じゃあ、おじいちゃんや、おばあちゃんは?」
俺は苦笑いして
「とっくに死んでるよ」
「お友達とか…」
「そういうのも、いないから」
麻莉奈は沈んだ声で
「ごめんなさい…」
俺は笑って
「どうして謝るの?そんなやつ、いくらでもいるよ。麻莉奈も大人になればわかるよ」
「わたし…行くの、やめようかな」
「どうして?」
「おばあちゃんには、お正月でも会えるもん」
「俺に気を遣ってるの?」
「だって…」
車を降りると、家には入らずに麻莉奈に手招きした。
「こっちだよ」
家の裏手に回った。
「お家じゃないの?」
麻莉奈は不思議そうに、ついてきた。
小川に出た。家庭教師を始めて二日目に、麻莉奈を遊ばせた所だ。
川岸にはバーベキューコンロとテーブル、クーラーボックスなどが置かれていた。
麻莉奈の顔が輝いた。
「バーベキューするの?」
「うん。やったことないから、麻莉奈としてみたかったんだ」
「うれしい!ありがとう!」
俺が金網の上で肉を焼いているのを、楽しそうに見ながら、麻莉奈は
「明日からお盆だね!」
そうか、もうそんな時期だな。俺は
「お父さんも休みになるね。どこかに行くの?」
「おばあちゃんの家に行くの!いつも行くんだよ。三日くらい」
「そうか、楽しみだね」
「うん!圭さまは?」
おれにはそんな経験はない。子供の頃から、休日に親と出かけるなんて、したことない。
親父は休みになると、一日中飲んでいた。泰子は俺を置いて外出したりした。
「俺は別に、行くところはないよ」
麻莉奈の顔が暗くなった。俺が親も兄弟もいないと言ったことを、思い出したのか。
「じゃあ、おじいちゃんや、おばあちゃんは?」
俺は苦笑いして
「とっくに死んでるよ」
「お友達とか…」
「そういうのも、いないから」
麻莉奈は沈んだ声で
「ごめんなさい…」
俺は笑って
「どうして謝るの?そんなやつ、いくらでもいるよ。麻莉奈も大人になればわかるよ」
「わたし…行くの、やめようかな」
「どうして?」
「おばあちゃんには、お正月でも会えるもん」
「俺に気を遣ってるの?」
「だって…」