この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
俺の肉奴隷は11歳
第42章 8月19日 無力
翌日になっても、圭への怒りは収まらなかった。殴られた頬が腫れて、口の中が切れていた。
どうやって、あいつをやっつけるか…
腕力では勝てないだろう。警察に言うか?でもそんなことしたら、まりちゃんにも良くない気がする。
僕ひとりで、やるしかないか。
ふとスマホを見た。いつの間にか充電が切れていた。電源を入れると、昨日から何度も着信があった。
メッセージも入っていた。『連絡してください』
花音ちゃんからだった。僕は電話をかけた。
「もしもし」
「勇希さん、わたしに何か隠してませんか?」
あのことは誰にも話してない。言えるわけない。もちろん花音ちゃんにも。
「なんで?別に何もないよ」
「家庭教師の家、わかりました?ピエロっていう人は?」
「まだ何も。ピエロからも連絡ないよ」
「ホントですか?ウソつかないでください」
「ウソじゃないよ」
「わたし見たんです。昨日」
ドキッとした。見たって?何を?
「なんのこと?」
「昨日、お母さんと車で買い物行ったんです。そのとき勇希さんを見ました」
「僕を?どこで?」
ヤバい…
「道端に白い車が停まっていて、勇希さん、外で男の人と話してました。とっても大きな人だった。わたし麻莉奈から聞いてたんです。家庭教師がすごく太った人だって。白い車で迎えに来るって」
あれを見られたの?
「車で通り過ぎただけですけど、男の人、大きな声で怒ってました。勇希さん、家庭教師に会ってますよね?麻莉奈は?」
「人違いだよ。僕は昨日、どこにも行ってない」
「……」
「花音ちゃん?」
どうやって、あいつをやっつけるか…
腕力では勝てないだろう。警察に言うか?でもそんなことしたら、まりちゃんにも良くない気がする。
僕ひとりで、やるしかないか。
ふとスマホを見た。いつの間にか充電が切れていた。電源を入れると、昨日から何度も着信があった。
メッセージも入っていた。『連絡してください』
花音ちゃんからだった。僕は電話をかけた。
「もしもし」
「勇希さん、わたしに何か隠してませんか?」
あのことは誰にも話してない。言えるわけない。もちろん花音ちゃんにも。
「なんで?別に何もないよ」
「家庭教師の家、わかりました?ピエロっていう人は?」
「まだ何も。ピエロからも連絡ないよ」
「ホントですか?ウソつかないでください」
「ウソじゃないよ」
「わたし見たんです。昨日」
ドキッとした。見たって?何を?
「なんのこと?」
「昨日、お母さんと車で買い物行ったんです。そのとき勇希さんを見ました」
「僕を?どこで?」
ヤバい…
「道端に白い車が停まっていて、勇希さん、外で男の人と話してました。とっても大きな人だった。わたし麻莉奈から聞いてたんです。家庭教師がすごく太った人だって。白い車で迎えに来るって」
あれを見られたの?
「車で通り過ぎただけですけど、男の人、大きな声で怒ってました。勇希さん、家庭教師に会ってますよね?麻莉奈は?」
「人違いだよ。僕は昨日、どこにも行ってない」
「……」
「花音ちゃん?」