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俺の肉奴隷は11歳
第2章 村瀬勇希
古代ローマの闘技場のような、円形に囲まれた広場。
男が立っていた。
長い黒髪。口髭をたくわえた、キリッとした顔。
古風だけど軽快な服装で、大きな弓矢を持っていた。
男の前方、広場の入り口に少女がいた。
その髪は鮮やかなピンク色のツインテール。
まだ幼いが、気の強そうな顔立ちだ。
着物をアレンジしたようなカラフルなドレスが、はためいていた。
その手には、赤いナックルグローブ。
両者は直立して、にらみ合っていた。
男が弓を構えた。同時に少女が走り出す。速い。
男は少女に向かって何発も矢を放つ。少女はそれを素早くかわしながら、男に迫った。
矢の一本が少女に刺さった。しかし彼女はひるまない。
少女のハイキックが、男の側頭部を直撃した。男はダウンするが、すぐに立ち上がる。すかさず少女のアッパーカットが炸裂。
男の体は、空中高く浮き上がった。少女はジャンプして、追い討ちをかけるように連続攻撃をした。
男は倒れ、動かなくなった。
少女は嬉しそうにピョンピョン飛びはねた。
そして、『YOU LOSE』の文字。
「やったぁ!いぇーい!わたしの勝ちだ!これで五連勝だよ!」
まりちゃんは大喜びだった。
「おかしい!何でだ?装備強化したのに!」
くやしがる僕に、彼女は勝ち誇っていた。
「何でって?決まってるよ。わたしの方が強いからだよ!」
「まりちゃん!もう一回!」
「何度やっても同じだよ。もっと強くなってから挑戦すれば?」
まりちゃんはスマホをバッグに入れると、公園のベンチから立ち上がった。スカートのお尻をポンポンと払った。
彼女は
「ゆーくん、約束守ってね!」
「わかってるよ。何がいい?」
「たこ焼き!大村屋の」
僕は村瀬勇希。16歳。高校ニ年生。
まりちゃん…水野麻莉奈ちゃんは11歳で小学五年生。僕のイトコだ。
僕はずっと他県に住んでいて、数年に一回しか会うことがなかった。
彼女の母親は、まりちゃんを産んで1年で亡くなった。彼女は、ずっと父親とふたりで暮らしていた。
半年前、僕は父親の転勤で、この街に引っ越してきた。
男が立っていた。
長い黒髪。口髭をたくわえた、キリッとした顔。
古風だけど軽快な服装で、大きな弓矢を持っていた。
男の前方、広場の入り口に少女がいた。
その髪は鮮やかなピンク色のツインテール。
まだ幼いが、気の強そうな顔立ちだ。
着物をアレンジしたようなカラフルなドレスが、はためいていた。
その手には、赤いナックルグローブ。
両者は直立して、にらみ合っていた。
男が弓を構えた。同時に少女が走り出す。速い。
男は少女に向かって何発も矢を放つ。少女はそれを素早くかわしながら、男に迫った。
矢の一本が少女に刺さった。しかし彼女はひるまない。
少女のハイキックが、男の側頭部を直撃した。男はダウンするが、すぐに立ち上がる。すかさず少女のアッパーカットが炸裂。
男の体は、空中高く浮き上がった。少女はジャンプして、追い討ちをかけるように連続攻撃をした。
男は倒れ、動かなくなった。
少女は嬉しそうにピョンピョン飛びはねた。
そして、『YOU LOSE』の文字。
「やったぁ!いぇーい!わたしの勝ちだ!これで五連勝だよ!」
まりちゃんは大喜びだった。
「おかしい!何でだ?装備強化したのに!」
くやしがる僕に、彼女は勝ち誇っていた。
「何でって?決まってるよ。わたしの方が強いからだよ!」
「まりちゃん!もう一回!」
「何度やっても同じだよ。もっと強くなってから挑戦すれば?」
まりちゃんはスマホをバッグに入れると、公園のベンチから立ち上がった。スカートのお尻をポンポンと払った。
彼女は
「ゆーくん、約束守ってね!」
「わかってるよ。何がいい?」
「たこ焼き!大村屋の」
僕は村瀬勇希。16歳。高校ニ年生。
まりちゃん…水野麻莉奈ちゃんは11歳で小学五年生。僕のイトコだ。
僕はずっと他県に住んでいて、数年に一回しか会うことがなかった。
彼女の母親は、まりちゃんを産んで1年で亡くなった。彼女は、ずっと父親とふたりで暮らしていた。
半年前、僕は父親の転勤で、この街に引っ越してきた。