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自分の為のBL
第5章 降り口は、進行方向左側。
いつもと同じ時間、同じ場所。
ガタンゴトン…ガタンゴトン…と心地良い、穏やかな揺れが体を揺らす。
通勤ラッシュの時間だが車両内にはそれなりの空間があって、いわゆる田舎に住む俺にとってはギュウギュウ詰めの車内何て、遠い国のお話だ。
入り口横の席で、鉄棒に凭れてマッタリ通学。
携帯を弄る女子高生。
新聞を読むサラリーマン。
行儀良く座ってる小学生。
名前なんて知らないし、挨拶だってしたこと無い相手ばかりだけど、皆知ってる。いつもの顔だ。
それに……最近、俺の指定席の向かい側に、新しい顔が増えた。
ガタンゴトン…ガタンゴトン…と心地良い、穏やかな揺れが体を揺らす。
通勤ラッシュの時間だが車両内にはそれなりの空間があって、いわゆる田舎に住む俺にとってはギュウギュウ詰めの車内何て、遠い国のお話だ。
入り口横の席で、鉄棒に凭れてマッタリ通学。
携帯を弄る女子高生。
新聞を読むサラリーマン。
行儀良く座ってる小学生。
名前なんて知らないし、挨拶だってしたこと無い相手ばかりだけど、皆知ってる。いつもの顔だ。
それに……最近、俺の指定席の向かい側に、新しい顔が増えた。