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自分の為のBL
第1章 雨
ドサッとやって来た質量に耐えられず、
そのまま尻餅を付く。
一瞬停止した思考をフル回転させるまでもなく、返事の無い同居人の部屋へ侵入を謀ろうとしていた、将にその瞬間だったようだ。
「……ビックリしたぁ~…晴人、起きてたんだ?」
成り行きでそうなったのだろうが、腰に手を回して抱き付いて居る体勢で、見上げるようにコチラに視線をくれて…… いつもの様にフワフワした笑顔で声を掛けて来る。
流石に吹き飛んでいたグルグルとドキドキが一気に膨れ上がって
帰って来た。
「……ッ…」