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溺愛契約
第6章 伸樹君の家族
でも、何だか不安になる。

このまま結婚したら伸樹君のお母さん。

どう思うのだろう。


家に帰って来ると、伸樹君も付いてきた。

「今日、泊まっていくね。」

「うん。」

ぼーっとソファーに座っていたら、伸樹君が隣に座って、抱きしめてくれた。

「どうしたの?元気ないね。」

まさか、別れて欲しいって、お母さんに言われたなんて、言えない。

「ううん。大丈夫。」

伸樹君の匂いがする。

それだけで、気持ちが安らぐ。

「香美さん。」

伸樹君が、ソファーに私を押し倒した。

熱い吐息が、私の首筋にかかる。


伸樹君が、私を求めている。

だけど、切なくなるのは、何故なんだろう。

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